たまり【溜まり】は醤油ではありません。 醤油は原料が大豆、小麦、米等の複数原料で作ります。 たまり は大豆と塩のみが原料です。 歴史からも溜まりは日本では醤油よりも古い調味液です。
中国より僧侶が紀州興国寺に径山寺味噌の形で味噌を伝え、日本の湿度の多い気候、風土から溜まりと呼ぶ調味液が出来たとも言われます。 基本的には製法も味噌作りの際、味噌の上に溜まった液【エキス】が原型のようです。 その後、先人達の改良と工夫で日本各地では現在のような醤油が出来上がり、日本中に広まったようです。
熊野屋は歴史的にみて、大豆のみで仕込む 昔ながらの 豆たまり を貴重な伝統食品として、昔ながらの製法で、しかも国産大豆100%【愛知、三重県産】で特別に仕込みました。 濃くのある、奥深い味の、きれいな赤色のたまりです。大豆のうまみ、甘みがそのまま生きた、醤油とは別の調味料です。
昔ながらの 豆たまり は長期熟成して作られた調味料ですので、塩辛くなくうまみが濃いため、少ない量で料理に使用でき、ある意味減塩にも役たちます。魚、肉などのたれ、煮物、佃煮、もちろん刺身やお正月の御餅には最適です。
一般の醤油に多く使用される、脱脂大豆、アミノ酸、保存料等は一切使用していません。 調味料の保存には最適な色ガラスの瓶詰めで、冷暗所等でカビなどを生やさない様にご注意いただき、大切にお使いください。
日本の消えてしまいそうな伝統食品である、昔ながらの 豆たまり を是非、 お楽しみくださり、これからも育て守ることにお力をいただければと思います。