清涼飲料水 ラムネ
ラムネは元々は舶来の飲み物でした。明治に日本に炭酸水が紹介され、140年も経つと、もう立派な日本を代表する清涼飲料水です。
第二次大戦後、舶来好きな日本人はアメリカなどからやって来た新しいドリンク{コーラなど}に飛びつきました。 その影で無色の甘い炭酸水の単純なラムネは端に追いやられました。今では製造所は消え行くばかり、その姿もプラスチック容器の安物の飲み物と見られています。
明治に横浜居留地で初めてラムネがイギリス人により製造、{長崎が最初の説もあります}販売された時、ラムネは薬のように販売されました。
ビー玉(ガラス玉)を炭酸ガスの力で内側から密閉するラムネ瓶はイギリス生まれの画期的な発明品(1872年明治二年)でした。しかし、その後アメリカで発明された王冠による封印法が簡単で安価なことから、今では日本のラムネに残るのみです。 ラムネの名前はレモネード{レモン味の炭酸水}から来たともいわれ、その味は長く日本人に親しまれてきました。
ラムネの良さはガラス玉とガラスが織り成す清涼感と、無色でやさしい甘さ、それと人々がラムネにもつ郷愁(なにか心安らぐ甘美な思い・・ 夏、盆踊り、縁日、夏休み、帰郷、小さな頃の思い出など。。)他の流行ばかりを追い求める今の不思議、不自然な清涼飲料水とは世界が違います。
* ラムネ飲むみな善良な顔ばかり 小山翠静
ラムネ飲む玉ころころと楽しけれ 天野はつ
絶えず小言いはれし頃とラムネの味 中村草田男
熊野屋
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