はちみつの甘さは人類が最も古くから馴染んできた甘さです。スペインの石器時代の洞窟には人が蜂蜜を採っている姿が描かれていますが、人は小さな蜂たちがせっせと集めてきた蜜を横取りして、甘味を楽しんできました。 蜂蜜は蜂が採蜜した花でそれぞれの味、風味が違います。 人の好みはありますが、れんげ、アカシア、みかん、とちなど日本人は外国人に比べて、あっさりとした味、風味を好むようです。
はちみつは以前ほどではありませんが偽装(ごまかし)の多い食品です。例えば増量に水飴、異性化糖を混ぜたり、国産蜂蜜と言いながら、安価な輸入蜂蜜を混ぜるなどの例は多く存在します。 国産蜂蜜は日本の国土の狭さ、採蜜する場所(れんげ畑や花の多い広葉樹)の減少、環境汚染、養蜂家の高齢化等で毎年減少しています。
天然の蜂蜜には花の種類や採蜜された場所、時期などで低温時には結晶する製品も多くあります。 結晶した蜂蜜は温め(例えば湯煎:鍋等に水をはり、ビンごとゆっくりと加熱して結晶を戻します)使用すれば問題ありません。
小さな蜂達が自分達のために集めた貴重なはちみつを私たちは大切に味わいたいものです。